有機栽培の難しさ
20年近くマンゴー農家やってきてるけど、本当に有機栽培は難しいなって。
私たちも、最初は普通の農法でやってきたんですよ。化学肥料も農薬も使われている畑を借りて始めてね。デビューして2年目にセリで評価されて、いい値段をつけるようになったんですよ。このままいけばいいんだなって思ってた矢先、3年目に入った時に虫に農薬が効かなくなって…。虫ってどんどん薬に対しての抗体がついてくるんですよ。しょうがないから、過去によく効いた薬を撒いて抑えて…。ルールの範囲内ではあるけど、ある時「自分でたべたくないな」って思って、やっぱり自分たちは無農薬の栽培をしたい。って思ったのが私たちの有機栽培への挑戦のきっかけですかね。
通用しないノウハウ本
無農薬のノウハウ本は昔からあって、最初に読むならこれ!っていう本はあるけど、全然更新されていないし、沖縄の土地に特化しているわけではないから、条件が当てはまらないことも多くて、自分にはあまり役に立たなかったんですよね。
害虫取り対決
農薬をやめると、毛虫が出るんですよ。最初はピンセットで、でもどんどん出るからすぐに手で取るはめになって。朝から晩まで毛虫取りの日々。夏の暑い日も、冬でも。もう、やってられないって何度思ったことか(笑)
疲れ切って放置しちゃうと、その時だけじゃなくてまた翌年も困るという…。もう堂々巡りでした。
「希望のひかり®」との出会い
ある日、サンゴのことを聞きつけたんです。何かの縁って、こういうのあるじゃないですか。必要としている時に必要としている場所に、ちょうどいいものが転がり込んでくる。最初会った社長さんの、あの元気な感じ。あっ、この人なら何か違うぞって直感ですかね。商品のことを知ったら、さらに可能性感じましたね。
バランスよくミネラルを補充できる素材ってあまりなかったから、ずっと試行錯誤しながら探してて、やっと見つけたって感じ。
こだわりの土づくり
最初は地面に希望のひかり(粒状サンゴ)をバンバン撒くんです。最初は白いまんま。
でも水やりを重ねるうちに、土の中にしっかり入り込んでいって活躍するイメージ。
地元の海のものって、特別な力があるような気がするんですよね。
深海のミネラルバランスは人間の体液のミネラルバランスと近いって聞いたことがあります。
また地球にとっての土壌は人間にとっての腸だとも言うし、
農作物からたくさんのミネラルを与えてもらっている私たちが、土に海のミネラルを還すというのはとても理にかなっていると感じるんです。
次の世代に繋げたい
正直、沖縄での有機農業って、まだまだ手探り状態なんです。
でも少しずつ毛虫の天敵が増えてきて毛虫取りの作業が減ってきているし、マンゴーの皮も丈夫になって自分で自分の傷を修復できるようになってきた。
将来的にはこのノウハウを誰かに伝えたい。「こうやればいいんだよ」って。
大変だけど、今は作業を省くわけにはいかない。もしかしたら、3年後くらいにはもっとスマートな方法が見つかるかもしれない。
難しいけど、諦めない。自然と対話しながら、一歩ずつ前に進む。それが、私の有機農業へのアプローチなんです。
正直、答えは出し切れてないですけどね。でも、それが面白いんですよ。毎日が新しい発見ですよね。
mana mango farm(マナマンゴーファーム)
嶋袋 学さん
「希望のひかり®」のサンゴミネラルを活用して、沖縄の大自然のマナ(エネルギー)をたっぷり蓄えたマンゴーの有機栽培を実現した、マンゴー農家の嶋袋 学さんにお話しを伺いました。