私たちは、海のミネラルを土壌の微生物に活かし、
土づくりから“健康”を始めます。
美しい沖縄のサンゴ礁は何万種類もの生きものが集まり「海の楽園」と呼ばれます。
このサンゴ礁の生きものは、やがてそのいのちを終えて沖縄の近海に堆積していきます。
この海の生きものの遺骸を、私たちは資源と考え、農作物の栽培に活用して参りました。
今から70年も前に降る雨は、微生物にとって貴重なミネラルを含む“恵の雨”だったのです。
第二次世界大戦後、多くの国々が急速な経済発展をとげ、地球規模での深刻な大気汚染を招きました。
この大気中に浮遊する酸性汚染物質は水滴の中に溶け込んでいきます。
この頃から“恵みの雨”は酸性の雨へと変わり、土壌の微生物の生態系に影響を与えました。
土の中に含まれるカルシウムやマグネシウムは、植物の成長に欠かすことのできない大切な養分です。
酸性雨により土壌が酸性化すると、これらの養分は酸と反応して流出してしまいます。
栄養不足の土壌では植物の成長が止まったり、病気に対する抵抗力が弱まったりと、農作物の収穫量の減少を引き起こしていきます。
豊かな海のミネラルを土壌の微生物に与えることで私たちは、農作物の美しい実りが得られることを実感して参りました。
日本の各地で30年、さまざまな作物に驚く結果が得られています。
数千年も前の沖縄のサンゴ礁に生きていた数々の生き物の遺骸が海洋資源となり、農作物栽培への貴重な農業資材へと役立ちます。
海に眠っている資源は、海から陸へと運ばれ、土壌の微生物にとってかけがえのない養分となります。
海のいのちが陸上のいのちへと、正に“いのちの巡り”となっているのです。
海に眠るこの《ミネラルパッケージ》を活用して土壌微生物の生態系を豊かにし、健康な作物を育て、食する私たちの健康も成り立つ良い循環が生まれます。
地球循環のリズムを整えて、私たちは持続可能な “いのちの巡り” を始めます。