地球の自然環境によって作られる成分
命を終え骨格となったサンゴや貝、有孔虫を採取します。
サンゴの中でもサンゴ礁を形成するものを「造礁サンゴ」と言います。「造礁サンゴ」は長い年月をかけ、波の作用で浸蝕され、風化し、骨格となり海底に沈積します。
海底で他の有孔虫の外殻や貝殻などの破片が混じり堆積した海洋生物の骨格(粒状)が、当社製品の原料です。その採取については環境保護、漁場保護の観点から法律で制限されています。これらの生物は成長の過程で海中のミネラル成分を存分に吸収するため、風化してもなお多くのミネラルを含んでいます。
私たちの健康に必要なミネラルが凝縮されています。
海水にはミネラルが豊富に含まれているため、海洋生物は必要なミネラルをバランスよく摂取しています。魚介中心の食事が身体にいいとされるのはこのためです。対して空気中にミネラルは含まれていないので、地上に生きる私たちは、野菜や肉、海産物など主に食事からミネラルを摂取するしかありません。しかし、食物に含まれるミネラルには偏りがあります。その偏りを補うのが、海洋生物に含まれるミネラルです。ミネラルにも多くの種類がありますが、特に重要なのが「微量ミネラル」と呼ばれるもので、私たちの健康維持に欠かせない栄養素です。沖縄の海洋生物にはこの「微量ミネラル」が豊富に含まれており、私たちはその研究を通してオーガニックのミネラルパッケージを提供しています。
造礁性サンゴ骨格(ナノサイズ)に含まれる
微量元素・アミノ酸
サンゴは海の野菜ともいわれる貴重なミネラル源です。風化した骨格には海洋生物たちが生命活動に必要として取り入れたミネラルがふんだんに蓄えられています。現在、この中に含まれるミネラルは23種類が確認されています。沖縄の海洋生物は、豊富なサンゴに恵まれた中で育まれており、数多くのミネラルを絶妙な自然界のバランスで摂取できることが特長のひとつです。単一のミネラルを摂取するより、その生物全体に含有されている成分を同時に摂取すると吸収が良いことが明らかになっています。
23種ものミネラルを含有する
オーガニックのミネラルパッケージ
〈コーラルサンドの成分〉
試料名:コーラルバイオPW 分析 株式会社 南西環境研究所 (H25.3)
ミネラルは私たちの身体の中で
どのような働きをしているのでしょう
現代では分析機器の進歩や科学者の情熱により、様々なことがわかるようになってきました。
健康に大切なのはサラサラ流れる血液
川島四郎・サトウサンペイ『食べものさん,ありがとう』より (朝日新聞社、1986年)97頁
私たちの心臓がリズムよく動き続けるのも、カルシウムとマグネシウムのおかげです。
私たちの命を支えている心臓は絶え間なく働き、血液を送り出します。心臓の筋肉が緩んだり縮んだりして血液を送り出しているのですね、その働きはカルシウムとマグネシウムが支えているそうです。
健康にとって一番大切なのは、血液を正しい状態にしておくことです。つまり、サラサラにしておくことです。
川島四郎・サトウサンペイ『食べものさん,ありがとう』より (朝日新聞社、1986年)97頁
サッカーボールを蹴るとき
細胞の外から細胞の中にナトリウムチャネルを通って、ナトリウムが入ることにより微弱な電流が流れて【ボールを蹴る】という情報が細胞から細胞に伝達されているそうです。
このナトリウムチャネルは0.001秒と言う速さで開いたり閉じたりして情報を伝達しているそうです。
このナトリウムの働きによって、瞬時に情報が伝わりボールを蹴ることができるのですね。
バランスの良いミネラルを含む飲み水
ミネラルが身体の中で働く時、水によってミネラルが細胞に届きます。私たちは、コーラやコーヒーなどの嗜好品ではなく、身体で使われ、失われる【水分】を基本的に必要としています。
【清流の水のように自然界のミネラルバランスを持っている水】が理想なのですね。人間も自然界の生きものですから。
【ミネラルを除去した水分】ではなく【バランスの良いミネラルを含んでいる水分】これが大事ですね。
新潟の左官屋さんで若い職人さんが仕事中に熱中症で倒れて救急搬送されました。暑い季節で、ペットボトルの水を飲んでいたそうです。病院では【バランスの良いミネラルを含んでいる水分】を摂りなさいと教えて戴いたそうです。
大切な働きをしている『ミネラル』
私たちの身体の中に
どの位あるのでしょう
ヒトを構成する元素とその機能
※糸川嘉則(2003),ミネラルの事典 P87 表5.1をもとに沖縄サンゴが手を加え作成しました。
※広い意味でのミネラルは、準主要元素と微量元素を指します。
私たちの身体を構成している元素の内のほんの少しのミネラルが私たちの健康を支え、身体の調子を整えているのです。
ミネラルの相互作用
ミネラルは相互に助け合って働きます。
線で結ばれるミネラル、例えばカルシウムとマグネシウムの間には相互作用があリます。
いろいろなミネラルを同時に摂取することが大切です。
ヒトの身体はすべて元素から成り立っており、いずれも生体の代謝によって失われ,それを補充しないと生体の構成や機能の異常をきたします。
その内ミネラルの元素のターンオーバーは比較的早く、常に一定量を毎日摂取する必要があるのです。
※糸川嘉則『ミネラルの事典』より (朝倉書店、2003年)87・88頁
ミネラルは どこにあるのでしょう?
自然界の循環の中で創り出される
山の清流には、いろいろな成分が流れ込み生きものの生命活動を支えます。
アユなどは岩の苔を食ることで、ミネラルを摂取しています。
植物と土壌微生物によって創り出される
根圏微生物は植物が光合成によって得た養分の残りを受け取って、生命活動に活用しています。根圏微生物は豊かなミネラルを毛細根に渡し、助け合って生きています。
こうして、地球全体の生命のバランスの中でミネラルは創り出されていきます。
ミネラルたっぷりの土壌で作られたお米と果物
ミネラルのバランスの良い土はフカフカしていてよい匂いです。
マンゴー栽培(沖縄県)
ミネラル摂取に有効な食品
野菜類はバランスの良いミネラル補給源となります。葉緑素の多い葉菜類にはマグネシウムが多く含まれています。
(葉緑素の構造にはマグネシウムが多く含まれます)トマト、ナス、きゅうりなどのマグネシウム含有は低値です。
藻類はマグネシウムの宝庫であるばかりでなくカルシウムの豊富な食品でもあります。あおさ、あおのり、わかめ、ひじき、昆布など、まさにマグネシウムやカルシウム供給の王様と言えます。藻類は海水中に生育して海水のミネラル成分をそのまま保持しているミネラルバランス食品で、“海の野菜”ともいえます。“種の起源は海から”と言うように海水のミネラル組成は人の体液組成と良い相関があります。日常の食生活にもっと藻類を取り入れることが望まれます。
豆類はカルシウム源として比較的優れた食品です。大豆、あずき、インゲン、えんどう、そらまめなどがあります。身近な大豆製品としては納豆、豆腐、きな粉、油揚げなどがあり、これらはカルシウム含量も高く、食卓に取り入れやすくタンパク質源としても優秀な食品です。
植物の卵である種実類はカルシウムやマグネシウムや亜鉛含有も高値で、バランスの良い食品です。ごま、アーモンドなど、日常の食卓に取り入れることが大切です。
「私は毎日たくさん青野菜を食べていますから、赤血球も多く血液がサラサラしています。だから、心臓に負担をかけずに血液が体の隅々まで流れる。血圧が正常。心臓も楽で、顔の色つやがよい。その秘密は野菜です。」
川島四郎・サトウサンペイ『食べ物さん,ありがとう』より
(朝日新聞社、1986年)41・42頁
天日塩
海から汲み上げた海水を自然の力のみで結晶させた『天日塩』には、
山と海のミネラルが足されることも、引かれることもなく凝縮されています。
ミネラル摂取にふさわしい食品です。
このようなお塩には、ミネラルが人の手で足されることも引かれることもなく
自然のバランスそのままに含まれています。
沖縄サンゴ株式会社が作り出す製品にも、サンゴ礁海域の生き物が生命活動の中で
海水から摂取してきたミネラルが活かされています。いのちを終えた生きものの《骨格や殻》に
《海のミネラル》がそのまま残されているのです。
そのバランスは人の手で作ることはできません。
飲料水やお料理に、また入浴剤としても魅力のあるこの《骨格や殻》の
《海のミネラル》はサンゴ礁海域に育まれた大変貴重な天然資源なのです。
「食生活の中に不足しているミネラルを補うことによって健康な日常を保つことができる」このような認識がこの数年、広く意識されるようになって参りました。
ミネラルの研究者から発信される新しい情報も今の時代は誰でも知ることができます。
専門家との出会い
《ミネラル摂取》を伝える中で、食生活にサンゴ礁海域の資源からの
ミネラルが加わることで多くの人の健康が変わりました。
「なぜこの変化が現れるのか?」
私は日本微量学会の学術集会に通いました。
京都大学の糸川嘉則先生がヨーロッパの学会で
「日本にはなぜ微量元素学会がないの?」
と聞かれて「日本にもぜひ作るように」と言われたそうです。
1990年に日本微量元素学会が設立されました。
そこで私はミネラルの基礎を学び始めました。
さらに糸川嘉則先生は自分は自宅にいるときに時間が作れるからと、私に学ぶ機会を作って下さいました。
京都の鴨川の近くの糸川先生のご自宅で何度かご指導をいただきました。
私たちの身体の中でミネラルが働くときにビタミンも必要としているということを知りました。
「新鮮な食物を摂取することでミネラルもビタミンも同時に身体に取り入れることができる。」
など知らないことの多さに驚きました。
基礎を学ぶと「健康を支える事はそんなに難しくないなぁ」と思うようになりました。
幸い、今の私たちにはいろいろな情報に触れることが比較的簡単にあり、学ぶチャンスがたくさんあります。
日本全国で開かれる学会の学術集会に出かけなくても学ぶことができます。
とても良い時代だと思います。
最後に、糸川嘉則先生が教えてくださったキーワードがあります。
それは『もっとカルシウム もっともっとマグネシウム』です。
先生の編集された事典を開けば、ミネラル摂取の重要性を学ぶことができます。
参考書籍
川島四郎・サトウサンペイ『食べ物さん,ありがとう』
(朝日新聞社、1986年)
川島四郎先生は【新鮮な青野菜】と【種実類】をたくさん召し上がって理論だけではなく実践を通じて【健康に生きるには】を伝えて下さいました。
「アフリカでライオンがシマウマの内臓の野草部分を最初に食べる」シーンを至近距離で見ておられて、いつ自分が襲われるか、、と思ったそうです。
人は栄養を適切に摂取するだけでなく、【動いて】健康に生きることができる、その健康維持の基本を、先生の生き方から学ぶことができます。
安井昌之『一生を決める一杯の水』
(中経出版、2002年)
安井先生は和歌山県で開業医をされておられました。
私は【ミネラルを単独で摂ってはいけない】これを言い続けてきた。これは面白い話ではないからなかなか関心が高まらない。
そんな時、あるテレビ番組でカルシウムの大切さが取り上げられ、そこに一本の電話が入ったそうです。
その女性は、「私はカルシウムだけを長年摂っていて、体調を崩しました。」「ミネラルはバランスよく摂らないといけないのです」この一本の電話から製薬会社のカルシウム一辺倒が変わっていった。
そう、お聞きしました。
この書籍からは、水の中からカルシウム・マグネシウムを摂取することの重要性を学べます。
糸川嘉則『ミネラルの事典』
(朝倉書店、2003年)
この書籍には、
【ミネラルの生体に及ぼす影響】が記されています。
日本の第一線で活躍される52名の専門家によって執筆されている事典
【ミネラルの生理有効性】
【カルシウムと悪性腫瘍発症の関係】
【月経前緊張症】
【硬い水は血管を柔らかくする】
【飲料水中のマグネシウムへの注目】
等、書籍最後の【索引】から自由に学ぶことができます。糸川先生は「もっとカルシウム もっともっとマグネシウム」とミネラルの重要性を述べておられました